今、鮮魚部門のリーダーとして働かせてもらっていますが、もともとは青果部門を希望していたんです。でも「君は元気がいいから」と鮮魚部門に配属されました。 今となっては、そのことにとても感謝していますね。すごく活気があって楽しい職場です。なにより、苦手だった刺身が好きになりました(笑)! 調理師免許をとったんですが、これも長年、魚をさばき続けて、技術が身に付いたおかげ。今では「魚屋」として誇りを持って仕事しています。
鮮魚売り場はコミュニケーション第一ですから、お客様とお話するときは、元気に明るく接するようにしています。「今日のおすすめの魚は」とか「この魚はどう調理すればいい」とか、会話する機会が多いんですよ。年配の方から「あんたがおるでこの店にくる」っていわれたときは、本当にうれしかったですね! 僕は「勢い・情熱・根性」が取り柄なんですが、負けず嫌いなところもあるんですよ。やはり、同じぎゅーとらとはいえ、他の部門には負けたくないですね。特に、食卓の主役を魚とあらそう肉! 精肉部門は、いい意味でライバルです(笑)。 売り場づくりにも気合いを入れていますよ。旅行にいったら、その土地のスーパーや鮮魚売り場は必ずチェックして、いいところはどんどん取り入れるようにしています。土地柄が違うと雰囲気も違って、いろいろ見ているとおもしろいんですよ。
僕が心がけているのは「顔が見える売り場づくり」ですね。つくった人や売っている人がどんな人間なのかをお客様に知っていただくと、安心して買っていただけるんじゃないかと思うんですね。 たとえばポップを使った自己紹介。その人の特長や写真、おもしろいキャッチフレーズとかを載せた完全手づくりです。ちなみに僕のキャッチフレーズは「我らのリーダー」(笑)。季節によって自己紹介ポップも変えるようにしています。ほかにも、クリスマスの時期にパーティーにおすすめの魚料理の紹介をするなど、「この人に聞けばわかるよ!」とアピールできるポップを目指しています。 尊敬する人は、以前いたお店の副店長です。とてもひたむきで、会社を第一に考える人。とにかく何に対しても一生懸命なんですよ。でも、決してがんばっている姿をまわりに見せない。そこがまたかっこいいんです! 失敗してへこんでいた時期があったのですが、そのとき「上を向いて歩け」といってくれたんです。小さいことでくよくよするな、と。そのひと言があったから、ここまでこれました。それでも、まだまだ僕は半人前ですよ。魚でいったらツバス(ブリの幼名)ですね(笑)。 ぎゅーとらはお客様にとっての「冷蔵庫」、鮮魚売り場は「魚料理のレシピ集」でありたいと思っています。