仕入れ、年間販売計画の立案、問屋や生産者との商談を行なうのがバイヤーの主な業務で、品揃えを決める重要な役割を担います。
例えば、以前、かなりこだわって作られている「北海道産ブロッコリー」の取扱いを開始したときのことです。鮮度も味もバツグンで、ずっしりとした大きさのあるものでした。しかし、ブロッコリーは通常だと1個198円くらいの価格ですが、これは1個298円。「こんなに高いもの本当に売れるの?」と各店舗からはブーイング(笑)。
実際、販売初日はほとんど売れず、かなりあせりました。しかし「味を知っていただけば、その価値が分かっていただけるはずだ」と信じ、翌日から試食コーナーを設けることにしたんですね。すると、途端に売れ出して完売。その後、このブロッコリーは定番の人気商品となり、たくさんの方にリピーターになっていただけました。こうしたヒット商品を生むことができたときは、バイヤーとして大きなやりがいを感じますね。
もちろん、いつでも100%自分の読みが的中するというわけではありません。それがバイヤーの仕事の難しさであり、おもしろいところでもあります。やはり、社会のニーズやトレンドをつかみ、時代の一歩先を読む力がとても大切ですね。
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