ひとつの店舗の運営全てに関わり、人・物・お金を全面的にマネジメントするのが店長の仕事。売り上げの管理はもちろん、販売の企画・実行、スタッフの指導と育成、パート社員の採用、売り場の改善など、仕事内容は多岐にわたります。

　そのためにも、やはりコミュニケーションが大切ですね。スタッフ同士の意志疎通がしっかりできていると、お店の雰囲気が良くなるとともに、業務の連携などもスムーズになります。

　私自身も、朝出勤したらまず、全ての部門をまわり、何かしら声をかけるようにしています。仕事の話に限らず、スポーツなど趣味の話や、子どもの話など、何気ない会話を交わす。そうすることで、「今日も調子良さそうだな」など、スタッフの状態が分かるのです。

　特に、各部門のチーフとは会話を密にするよう心がけていますが、チーフに限らず、スタッフとの何気ない雑談の中に、よりよいお店づくりのヒントが隠されていることも非常に多い。だからこそ、普段から話しやすく風通しのいい環境を作っておきたいですね。

　プライベートでショッピングに出かけたときでも、売り場のディスプレイやキャンペーン展開の手法、サービスなどを見て、お店づくりに活かしています。ぎゅーとらは、個々の店舗に大きな裁量権があるので、店づくりに対しての研究心もわくし、大きなやりがいを感じますね。

　接客面で心掛けているのは、「フレンドリーサービス」の向上。ひとことで言うと、自分の友人に接するように、親しみを持ってサービスするということですが、もちろん馴れ馴れしくするという意味ではありません（笑）。まずは、笑顔で話すことから始まります。

　お客様が店に入った瞬間、「おっ、この店は活気があるな」「この店のスタッフは楽しそうに仕事しているな」と感じてもらいたいんです。スタッフが暗い気持ちで仕事をしていたら、お客様が楽しいと感じてもらえるはずはありませんよね。スタッフ自身の楽しい気持ちが、必ずお客様の楽しい気持ちにつながっていくのだと考えています。